OpenAI、GPT-5の企業向けプレビュー版を発表 - マルチモーダル機能が大幅に強化
OpenAIは2025年10月31日、次世代大規模言語モデル「GPT-5」の企業向けプレビュー版を発表した。GPT-5は、テキスト、画像、音声、動画を統合的に処理できるマルチモーダル機能を大幅に強化しており、ビジネスプロセスの自動化においてこれまで以上に高度な処理が可能となる。同社のCEOサム・アルトマン氏は、「GPT-5は単なる言語モデルではなく、あらゆる形式の情報を理解し、創造し、意思決定を支援できる総合的なAIアシスタントです」と述べた。特に注目されているのは、複雑なビジネス文書の分析と自動要約機能で、契約書や財務報告書などの専門文書を高精度で処理できるという。また、リアルタイムでの会議音声の文字起こしと議事録作成、さらには次のアクションアイテムの提案まで自動化できる機能も搭載されている。企業向けプレビュー版は、Fortune 500企業を中心に限定的に提供され、2026年第1四半期には一般企業向けにも展開される予定。価格設定については明らかにされていないが、従量課金制を基本としつつ、エンタープライズプランも用意されるとのこと。この発表を受けて、AI業界ではさらなる競争激化が予想され、GoogleやMicrosoftなどの競合他社も新たな対抗策を打ち出すものと見られている。
記事提供
TechCrunch Japan
公開日
2025-10-31